先日、四季劇場[秋]で「ジーザス・クライスト=スーパースター(ジャポネスク・バージョン)」を観て来ました。

「イエス・キリストの最後の7日間を描いたロックオペラ」ということで、観る前まではクリスマス前に演じられるページェントのようなものを想像していました。ただ、実際に幕が上がると、平面のただっ広い舞台とその後ろに大八車がいくつかあるだけ。また、イエスやユダ、その他の使途たちは皆、白地に黒や赤といった歌舞伎役者のようなメイク。音楽も笛や太鼓といった和楽器を使い、でもロック調のリズム。とても面を喰らう。そして「休憩」を挟まず、一気に7日目までを駆け抜ける。

その劇中で表現されるイエスやイエスを裏切ったユダ、その当時の権力者だった大司祭やヘロデ王などは
・歴史上の人物
という枠組みを飛び出し、約2000年前に実際に生きたであろう人間でした。
・救世主として民衆の過度な期待に苦しむイエス
・師を想いつつも権力者の圧力に屈してしまったユダ
・イエスには罪が無いと感じながらの民衆の声に負けてしまった権力者達
の生き様がリアルに描かれていました。

この作品は1973年から劇団四季で公開され、世界から観た日本のイメージと「ジーザス・クライスト」という世界的に有名なスーパースターの融合された作品は過去にはロンドンや韓国でも上演され大絶賛されているそうです。

正直なところ、他の劇団四季の作品(Cats、ライオンキング等)がとても明るくて感動的なミュージカルであることを考えると、そのような演出を楽しみにして観に来た人にとっては(僕もその一人でしたが)すこし拍子抜けというか期待外れといった感じがしました。しかしながら、キリスト教の世界観に新しい観点を提供させ、もう一度考えさせられる機会を与えてくれるものとなりました。また、無駄を極力排除した舞台には独特な世界観は芸術的な価値が高いように感じました。

「ジーザス・クライスト=スーパースター」は7月21日まで東京で上演され、10月には京都でも観ることが出来るそうです。
そして、この作品のエルサレムバージョンが7月28日から8月26日まで上演されます。こちらも観る予定なのでどのような違いがあるのか楽しみなところです。

P.S. そういえば日本のイエスと言えば、又吉イエス。懲りずに今度の参院選でも出馬するみたいですね。

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